ハードディスクの修復
パソコンのパーツ（部品）の中でも、ハードディスク(HDD)は一番壊れやすい部品です。
ハードディスクの中では、金属製の円盤がものすごい速さで回転しているので、少しの衝撃を受けるだけで壊れてしまいます。
また、寿命は約5年と言われています。
5年間使い続けていると、回転の中心軸がズレてヘッドが上手くデータを読み書きすることができなくなったり、データの断片化という現象が起こり、読み込み・書き込み速度も遅くなります。
不良セクタなどがあると、デフラグで復旧させたとしても、不良セクタの部分にはデータを書き込むことができないので、容量も減ってしまいます。
そのため、ハードディスクに保存した大切なデータは、定期的なバックアップを行って、保存しておくことが必要になります。
しかし、バックアップ作業は意外と面倒だし、忘れてしまうこともあるので、バックアップ前に故障してしまう場合も多々あります。
ハードディスクのデータを復旧したり、修復する場合は、専用のツールを使って自分で復旧作業を行うことができます。
ただし、私も実際にこのツールを使ってみましたが、復旧が完了するまでにはものすごく時間がかかります。
丸一日かかっても、全てのデータを復旧できないことさえあります。
そのため、確実に素早くデータを復旧させるためには、ハードディスク修復の業者に頼んだ方が安心できます。
料金は決して安いものではありませんが、大切なデータには代えられません。
見積もりを行えば大体の料金を知ることができますし、中には割り引きサービスを行っている業者も存在します。
また、ハードディスクの故障には、物理的なものと論理的なものがあります。
物理障害は、ディスクに傷が付いたり、上から物を落としてへこんでしまった場合などです。
物理障害に関しては、データ復旧の専門業者に依頼するしか、復旧方法がありません。
論理障害は、見た目は壊れていないけど、ハードディスクが認識しなかったり、データが読み込めないなどの症状です。
市販やフリーのツールを使えば、修復可能な場合もありますが、完全に元に戻すことができなかったり、ものすごく時間がかかったりします。
そのため、最初から専門業者に依頼した方が確実ですし、安心することができます。
ただし、専門業者だとしても、完全にデータを修復できる訳ではありません。
結果はその会社のレベルや技術者の知識にも左右されてしまうので、業者選びは慎重することが大切。
料金が高い方が設備も充実している場合がほとんどですが、新しいパソコンが買えてしまうほどの修理代金を請求されてしまうこともあります。
反対に、価格の安い業者は、きちんとした対応処理をしてくれないかもしれない、という不安もあります。
依頼する前には、必ず複数の業者に問い合わせや見積もりをしてもらってから、比較検討するようにしましょう。
ハードディスクのデータ復元
パソコンに保存した大事なデータやファイルを間違ってフォーマットして消してしまった、ということはありませんか？
私の友達は、買ったばかりのパソコンをフォーマットしてしまい、OS（ウィンドウズ）も消えて、再起動できなくなったことがあります。
これは、パソコンの説明書の一番最初にフォーマットの手順が掲載されていたためです。
プリインストールされているOSやソフトがある場合は、絶対にフォーマットしてはいけません。
また、操作を間違えて消えてしまったデータを復活させたい場合には、データ復元ソフト（ツール）を使うと復元できる可能性があります。
データ復元ソフトは市販されているので、パソコンショップや家電ショップで購入することができます。
最近では、インターネットからダウンロード購入できるオンラインショップも数多くあります。
消えてしまったデータを復元できる可能性が一番高いのは、ファイルを消した直後です。
消した直後であれば、ハードディスク上にはまだデータが残っていて、表面上見えないようにしているだけなので、比較的簡単にデータを復元することが可能。
復元ソフトを使えば、目に見えないデータを復元してくれます。
他にも、ハードディスクに物理的損傷があって、データを読み取ったり書き込んだりできない場合があります。
この場合は、ハードディスクが認識されないこともあるので、復元ソフトを使うことさえできません。
その場合には、専門の復旧業者に依頼するのが一番です。
ハードディスクはもともと消耗品であり、寿命は約5年と短いので、あらかじめ専門業者について調べておいても損はありません。
最近はこのような業者がかなり増えています。
しかし、持っている技術や対応の丁寧さ、データを復元できる確率などは、きちんと調べる必要があります。